最優秀賞(グランプリ)

ファレノ 十日市場店

テルマエ・ロマエ

昨今は劇場興行収入でも100億を超える作品が少なくなってきておりますが、50億円を突破する作品は年に数本出てまいります。今回は、思わぬ?伏兵といった感じではありましたが、コミックレンタルも爆稼働だった『テルマエ・ロマエ』を、「並居るビッグネームを押しのけて50億円突破の大ヒットだよ!」という偉業を証明するために、ここ最近の50億超えのビッグネームを「WANTED」させて頂き、『テルマエ・ロマエ』の快挙をアピールさせ高稼働に繋げようという皮算用でした。
がしかし、獲らぬ狸の皮は剥がせないのですが、皮を剥がすまでもなく、『テルマエ~』は濃い顔の面々が濃厚に頑張ってくれ、お客様のもとへお泊りにいく回数も極めて優秀なモノでした。
さて、コーナー作成の留意点として、まず「濃い阿部寛」・「ローマ」・「お風呂」この近代3種競技で攻めてみようと決定。
ドドーン!!と並居るビッグネームたちを足元に携え、『テルマエ・ロマエ』をパルテノン風味の神殿に居を構える形で鎮座させました。これが意外と柱が3D的に見えるというフロックまで生みだし、迫力倍増。よいテルマエができました。
そのパルテノン風味に、和風ジパングの香りつけをすべく、TOPには各公衆浴場にて一番メジャーな「Mt Fujiyama 富士山」を、北斎にオマージュを捧げつつ、吉兆絵柄の「赤富士ver」で据えました。
ディスプレイとモニター映像でお客様の注意を惹き、簡潔で興味を惹くコメントでアイキャッチを取り、パッケージを手にとって貰えれば、もう湯船に首まで浸かったも同然の高稼働でした。
コーナー展開は、その店の【信頼度】の証であり、一朝一夕でその信頼が獲得できるものでもなく、大がかりなモノを作成すれば、それで良いという事でもありません。私たちは毎月サンプルを鑑賞し、中身を吟味し、その素材を最高に料理できる切り口を考え、毎月7~9本のコーナーを展開しております。最高の展開とは「最低額の予算、最低限のスペース、最低限の手間」を用いて「最大限の告知効果」を発揮することだと思います。
ディスプレイのすべてはユーザーに分かりやすく、伝わっているか・・・それをユーザー目線で確認し、売上に繋がっているかを考証していかねばならないと思います。その道のりは険しくまだまだ日々精進です。

汚れた心

サンプル鑑賞をした際に、これは「日本のタブー」で展開すべきとピンときて、大きく展開 一緒に展開する作品群は、かなりスパイシーでデンジャラスな顔ぶれと相成りましたが、やはりこういう「括り」は、実は皆さん興味あるんですよね。
コーナー展開する時に、関連作品を含めて、パシッとハマるというか、しっくりくるというか、作品のラインナップにインパクトがあり、訴求力なるキャッチがあり、モニター映像に引き込む要素があれば、公開・未公開関係なく、高稼働してくれるモノです。このコーナーは、ここ最近でもハマった部類の一つであり、この関連作が集められた自社在庫に感謝です!
恐らく、この作品を大々的に取り上げて展開するショップも少ないかと思いますが、そこが差別化ならぬ「独自化」です。因みに「ゆきゆきて神軍」は4回転/月でフル稼働でした。観た人、ダイジョブでしょうか???

店内コメントPOPの作成

最近はコメントカードを付けるお店も増えてきて、それがお店のオリジナリティになってきております。コメントなどを書くにも、コメントに想いが乗り、たくさん伝えたい事を書きなぐる・・・結果読みづらくなる。決してそうはならないように、常にユーザ目線で見やすいか、読みやすいか、読む気がするか、オモシロさが伝わっているか・・・を考証していかねばならないと思います。「伝える」ことは、そこはかとなく難しいもので、自分の意図を100%の状態で相手に伝えることは、不可能に近い。ですから、核心をついたアイキャッチにして、ユーザーと作品を繋ぐ架け橋になってくれれば最高です!
手書きが最高ではありますが、かえって読みにくくなってしまうこともあるので、そこは書く人の技量による所が大きい。印刷コメントでも、その「お店の主張」ということ、書いたのが店の人なんだということが伝わればいいと思っております。
ですので、何よりもまず「自分がお客さんだったら読むか?」その目線で作成しております。感想を書いたモノ、あらすじに触れたモノ、映画通に向けたモノ、素人目線のコメント、などなど多岐にわたって作成しております。
大切なのは、読んでもらって、作品に興味を抱いてもらうこと、そして自分の店の製作サイドの演者の想いが伝わるかということ。

受賞名 最優秀賞(グランプリ)/BD優秀賞
店名 ファレノ 十日市場店
店舗住所 神奈川県横浜市緑区十日市場町854-11
電話番号 045-989-3376