2011.09
【著者:村松 行人】
レンタル市場のサバイバル
(5)低料金市場生き残りへのヒント(1/4)
低料金戦争はどこまで続くのか
8月にはお盆休み商戦下のゲオの50円レンタルと、競合する蔦屋を見てきました。大学のキャンパスが3つ、高校が4つある、かなり若者が多い商圏にゲオと蔦屋が各1店舖。蔦屋の方が後発で私鉄の駅に連結している商業ビルの2F、ゲオはそこから1Km程度離れた大学のキャンパス寄り、周辺の独立店は全て淘汰、という立地、両店は道筋も違いさほど厳しい競合関係ではありません。
見学したのは8月15日、ゲオの2回目の「準新作も!50円キャンペーン」の4日目です。日中は30度を超す猛暑ということもあって夕方になってもかなり暑い日だったこともあり来客数はお盆としてはかなり少な目、在庫もジブリ系作品等のように全部貸出中の作品もありましたが、かなりの作品が残っていました。
レンタルは一人20枚までOKですがお客様の借り方を見ると多くの方が(ファミリーでも)4~5枚程度、中にはバスケットを一杯にして借りて行く人もいますがそれは例外で、1~2枚しか借りないお客様の方が目立ちます。ゲオの店としては中規模店なので総在庫枚数も、個々の重要タイトルの枚数もさほど多くありませんから、お客様からすれば「借りたくても観たい作品がない」ことが貸出しが少ない一因かもしれません。
売場を見て確認したことは3つ、①もっと在庫していればまだまだ貸出せたのに機会損失している作品が多かった。②お客様は見たくない作品は(準新作のように比較的新しい作品でも)いくら安くても借りない。③準新作、旧作を50円にするとS級作品以外(あるいは人気作品以外)の新作の出が極端に悪くなる。いずれも「見た目」の感じですから間違っているかもしれません。
対抗する蔦屋はどうでしょうか、何よりもゲオと至近距離での競合でないことが幸いでした。こちらは通常通りの料金での営業、同店は旧作100円はやっていません。主なサービスは新作も含めて5枚1000円とシニア(60歳以上)の準新作・旧作半額サービス程度でしょうか。さすがに貸出し枚数はゲオの半分以下、駅前店なのに来店客数もゲオの6割程度です。目に付いたことはそれでも洋画も邦画も主要な新作がほぼフル回転状態なこと、同店は蔦屋ですがS級の新作も40枚前後しか入れないのがポリシーのようで、それが成功しているようです。BD仕入比率は20%、これもS級はフルに出ています。前年同期実績と比べれば厳しいでしょうが、それなりの売上には達しているのでは、という感じでした。










