2010.09
【著者:村松 行人】
レンタル店生残りへの差別化戦略(8)
異業種に学ぶお客様が来たくなる店(1/2)
米国のブロックバスターがマジで危ない
前回はワーナー、FOX、ユニバーサルの新作28日日先行リリースとムービーギャラリー/ハリウッドビデオの撤退で米国の独立店やローカル・チェーンに元気が戻ったとお知らせしましたが、苦戦中の最大手チェーン、ブロックバスターがますます危険な状態になりつつあるようです。
「ブロックバスターが倒産するかどうか、ではなくて何時倒産するかだ」「28日アドバンスも(REDBOX に対抗した)自動レンタル機への進出もあまりにも遅すぎた」といった記事があちらの業界誌を賑わせています。9月末日まで延期が認められていた4200万ドルの支払利息のリミットが間もなくですから、これが乗り切れないと10月初めには「米国ブロックバスター破綻!」といったニュースが流れるかもしれません。
そんな最悪の事態にならないように、祈るような気持ちでこの原稿を書いています。レンタル市場からブロックバスターが消えるということは事実上パッケージ・レンタルというビジネスの終焉を意味するといっても過言ではないと思うからです。ブロックバスター社長のジム・キース氏のことはCEO就任以来あちこちで悪口を言ったり書いたりしてきましたが、それは彼が過去の成功体験(米国セブン・イレブンの再建)を過信してレンタルを甘く見ていたからで、ここまで追い込まれれば死物狂いで超人的な力を発揮してくれるのではないかとも期待しています。本来その能力と経験を買われてブロックバスターに招かれた人ですし、彼自身もCEO就任時に私財300万ドル(3億円)を同社に出資しているからです。
日本でも米国でもパッケージ・レンタルがこれから映像配信やTVネットワークその他の様々なメディアと共存して生残って行けるかどうかの瀬戸際に立たされています。しかもパッケージ・レンタルの苦境は競合メディアからの外圧やシェアの浸食によってではなく、市場当事者の思慮のない行為により自らの命を終わらせることになるかもしれない、というなんともやりきれない事態です。











