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THE SPECIAL
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2009.09 No.306
【著者:行 達也】
「夏の終わりに思うこと」(3/3)
ウチの親会社はレーベルおよびディストリビューション業務が主なんですが、先月の取引金額ランキングでAmazon.jpが某大型CDチェーン店の取引額を越えました。これまで“CD屋の敵は配信”みたいな書き方をしてましたが、現時点での本当のライバルは同じくCD屋なのですね。しかもネット通販。送料が安くて、しかもものすごい早さで届くとなれば、この利便性に勝てるものはない。
上記の『40代以上の人は今だにCDを買う』という説で考えれば、若者でごった返す街中に出たくないオジサンはネットで買うんでしょうね。もちろんオジサンだけでなくディスコミュニケーションの現代においては多くの人が店頭で買うことに煩わしさを感じるのでしょうね。
ちょっと話が逸れるかもしれませんが、ウチの店ではこれまでライヴの予約(あ、ライヴやってるんです)を店頭もしくは電話で受け付けてたんです。人気のある公演以外はたいした数ではなかったのですが、最近メール予約を受け付けるようになってから俄然、予約率が上がったんです。劇的に!まあ、煩わしさ云々もあれど、ネットだと24時間いつでも申し込めるっていうメリットがありますもんね。
話を戻すと、これまでのCD屋の優位性って“パッケージであること”つまり“モノとして所持したい欲”で成り立つ、まあ、言ってみればショップの努力抜きでも何とかなることだったのですが、これからはそうも言ってられなくて、“パッケージをわざわざショップに足を運んで買いに行きたい”と思わせる動機付けが必要なんですね。これは大変。だってコミュニケーションを取りたがらない人たちに対して「まあ、話そうや」って言ってるみたいなもんですからね。並大抵の努力では、どうにもならないです。僕自身も悩んでます。でも、なんとかするんです!
ってことで、次回からは「例えばこんなのどう?」みたいな感じで紙面上でシミュレートして、糸口を見つけて行きたいと思います(予定)。
【行 達也】
1968年大阪生まれ。長年勤続したタワーレコードを退職後
2004年東京下北沢にmona records(モナレコード)を開店。
CDショップにカフェ、ライブスペースを併設した小さな音楽総合施設を目指す。
http://www.mona-records.com
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