
2011.10
第32回 全国名物店員訪問記(1/2)
【著者:行 達也】
最近では、雑貨屋さんにCDを置くケースも増えてきました。いわゆるセレクトショップと称されるお店です。これらの店では店主が気に入った作品だけを扱っており、そこにある雑貨のテイストに併せたモノが置かれているケースが多いです。今回お邪魔した金沢のrallye(ラリー)もそんなお店の一つですが、他と大きく違うのは、このお店自体がレーベルを持っているという点です。しかもKYTEや宮内優里など今、話題のアーティストを多数抱える人気レーベルなのです。今回はオーナーの近越さんにこれまでの成り行きやこれからの展望についてお話をお聞きしてきました。
rallyeは金沢の繁華街、香林坊のメインから少し裏手、小川が流れるいい雰囲気のロケーションにありました。周りのお店も心なしかいい感じ。この日は翌日からのギャラリーの準備で大忙しだったところを無理言ってインタビューに応じてもらいました。
-まず、こちらのお店を始めた経緯を聞かせてください
「大学を卒業してから1年ぐらいはロクに就職もしないでブラブラしてたんです。ちゃんと働きたくはないんですけど、お金は必要なのでフリーターをやってました。で、25歳の時にこの店を始めました。最初はこの場所じゃなかったんですけどね。」
-そのときから雑貨とCDを取り扱っていたんですか?
「そうですね、当時はまだアナログレコードも置いてました。」
-たぶん、僕はその頃、周りが金沢ブームだったのでrallyeのお店としての存在は知ってたのですが、まさか後々にあのレーベルのrallyeといっしょだとは思いもよりませんでした。
「最近、レーベルで僕たちのことを知ってくれたお客さんだと特に、CDショップだと思い込んで訪ねてくれる人が多いんですよね。男の子とか『あれ?洋服屋だ・・・』みたいな感じで、店の前で立ちすくんでしまったり(笑)」
-確かに男性一人でだと躊躇してしまうぐらいガーリーですもんね(笑)。元々、音楽関連で仕事はされていたのですか?
「大学に入ったぐらいからDJイベントを開催したり、ファンジンを作ったりしてたぐらいですけどね。あと、雑貨店でバイトしてたので当時から雑貨もすごく好きでした。」
-お店を立ち上げた当初はレーベル業はされてなかったんですか?
「はい、店は1999年に立ち上げて、レーベルはその後、2002年なので。」
-それは販売するだけでは物足りなくなってとかそういうことですか?
「当時すでにCDをプレスしたりするのもずいぶん安価でできるようになってきたので、たまたま曲を作れる友達もいて、商売でというよりも記念にCD作ってみようかというぐらいの感覚でした。そこで2枚制作しました。もう趣味の範囲で。だからレーベルを始めたっていう意識もあまりなかったと思います。」
-最初は海外のアーティストじゃなかったんですね。
「そうです。最初の2枚はまったく自分たちの作品で。で、当時、店のWEBサイトで自分の好きな海外のアーティストのインタビューをする企画があったんですけど、その際に彼らからCDを出してくれないか、という話をもらって、『そうか、出せるんだ』ってことで、じゃあ、みたいな話になり、そこからレーベルとして本格的に稼動しました。積極的に海外のアーティストに声をかけて、日本でリリースしないか?みたいな感じで。」
[コラム一覧へ戻る]