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CDセル店の現場から
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2009.10 No.307
【著者:千葉 隆弘】
カタログ問題について考える(1)(1/3)
この9月に全世界同時リリースとなった、ビートルズのデジタル・リマスター盤。その日本での発売の様子は各メディアを通じて盛んに取り上げられ、老若男女を問わず世代を超えた関心事となっています。全国各地のCDセル店や書籍複合店、あるいはレンタル店でも、特設のコーナーを設置して積極的に展開されたというお話を耳にしています。
今回は、このビートルズのリマスター盤を題材に、現在多くのショップが抱えているカタログ商品の在庫問題について考えてみたいと思います。
決して新作ではない
デジタル・リマスター盤の発売日となった9月9日、山野楽器銀座本店やタワーレコード渋谷店など東京都内のCDショップには前夜から多くのファンが詰めかけ、その様子はNHKのニュースでも報道されました。発売するEMIミュージック・ジャパンのオフィシャルサイトによると、発売日以降も全国のショップからバックオーダーが殺到していて累計の出荷枚数は初回出荷分と合わせてすでに180万枚を突破(9月15日現在)。また店頭販売数においても、9月21日付のオリコン・アルバムランキングで全作品がトップ100位以内にランクインするなど、あらためてビートルズの存在感が世に示された格好となっています。
それにしても、ビートルズのリマスター盤がこれほど大きな反響をもって迎えられるとは思っていませんでした。どちらかというと現場の感覚としては「果たしてどれだけのお客様に買っていただけるだろうか」と、やや疑心暗鬼な気持ちが勝っていたかも知れません。ビートルズが遺した多くの名曲について揺るぎないリスペクトを抱きつつも、決して新作ではないこのリマスター盤がどのような売れ方をするのか、それは実際にフタを開けてみなければ分からない、といった空気感が私の周りにも若干あったような気がします。










