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デジタル・トレンド

2009.11 No.308

【著者:高野 雅晴】

CEATEC JAPAN2009開催、3Dテレビ、直流・交流給電に注目(1/3)

毎年恒例の情報・通信・エレクトロニクスの国際展示会「CEATEC JAPAN2009」が2009年10月6日~10日に幕張メッセで開催された。筆者は一般参加者が最も多い10日(土)に足を運んだ。デモンストレーションを見るために長蛇の列ができていたのが、ソニーを始め、家電メーカ各社が参考出品していた3Dテレビである。一方で関心を集めていたのは、90年比25%減を打ち出した新政権の温室効果ガス削減中期目標達成をにらんだ家庭用の直流・交流給電システムである。

2010年には各社から発売へ

家電メーカ各社が3Dテレビに注力するのは、地上デジタル放送に対応した薄型大画面テレビが当たり前となり、次なる付加価値が不可欠になったことが背景にある。そのなかで特に3D化を推進するのは米国ハリウッドを中心に3Dデジタルシネマがブレイクしつつあるからである。調査会社シード・プランニングの2009年7月の調査によれば、2009年末に公開される3D映画「Avatar(アバター)」(ジェームズ・キャメロン監督)が間違いなくヒットし、3Dシネマのビジネスメリットが業界で認識され、3Dシネマの前提となるデジタルシネマの普及が加速するという。2010年にはデジタルシネマの約半数に3Dシネマが導入されると見ている。こうしたハリウッドの動きを踏まえ、ソニーやパナソニックは2010年に3Dテレビを発売することに踏み切ったのである。

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CEATEC JAPAN2009ソニーブースの3Dテレビ展示

特にソニーは今回のCEATECで、3Dテレビに最も大きなスペースを割いていた。同社は、2010年中にBDレコーダー、パソコンのVAIO、ゲーム機のPlaystation 3をそれぞれ3D対応させる方針という。映画だけでなく、ゲームの3D化にも力を入れるのがソニーと特徴といえる。

商品化時期は明言していないが、シャープや東芝も3Dテレビを出品していた。なかでも東芝は、プレイステーション3にも搭載されている高性能プロセサ「Cell」を搭載した試作機で通常の2D映像をリアルタイムで3D化するデモンストレーションを実施していたのが印象的だった。

これらの3Dテレビを楽しむには専用メガネをかける必要がある。映画館のような非日常空間では抵抗ないかもしれないが、家庭内となると、メガネをかけなければならない点は大きなネックになりかねない。裸眼で3D映像を表示する技術も開発されているが、映像の精細度がまだまだ低いのが実情である。これらの課題をソニーやパナソニックがどのような工夫で乗り越えるのか、大いに期待したい。

3Dテレビで再生するためのBlu-rayタイトル3D版の仕様策定も大詰めを迎えている。Blu-ray Disc Associationは2009年内の作業完了を目指して標準化を進めており、3D化されたBlu-rayタイトルが2010年に登場する見込みである。そうなるとビデオ・レンタル店で3Dタイトルと専用メガネをレンタルまたは販売することも始まろう。2010年は3Dテレビ元年になりそうである。

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