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レンタルと著作権
顧客満足度で勝負!

2009.11 No.308

【著者:村松 行人】

売上ダウンに歯止めはかけられるか?
直視しよう!レンタル市場の赤信号
市場崩壊への10大要因(3/3)

ユーザーサイドから見た阻害要因

(1)長引く消費低迷が市場活性化を阻む大きな要因に

鳩山政権の懸命の景気浮揚策にもかかわらず景気回復の道筋は描けていないようです。それどころか中小企業経営者の68%が来年1~3月に景気の二番底が来るのではと心配していると日経新聞が報じています。雇用不安、年金不安は容易に解消しそうにありません、消費者の倹約ムードは当分続くでしょう。倹約志向、低価格志向が消費市場全体のトレンドとなっているのですからレンタル市場だけが例外というわけには行きません。巣篭り現象とかでレンタルは不況に強い、という説もとても実態とは思えません。

(2)若者の趣味が多様化し、倹約ムードも手伝ってレンタル離れがより顕著になってきている

若者の「遊び」の選択肢がますます多様化してきていることは誰しもが指摘する通りですが。それに加えインターネット・サイトのような若者が無料で楽しめるエンタテイメントがより充実してきたことも折からの倹約ムードと合まってレンタル離れを加速していのでしょう。中高年にとってはパソコン画面で映画を見るのはかなり抵抗があると思いますが若者はさほど苦にならないでしょう。

(3)ユーザーの映画離れ―TVドラマ志向が映画産業の衰退を招きかねない

映画をパッケージで、自宅で楽しむ新しいエンタテイメントとして誕生したビデオ・レンタルですが、メイン商品である映画が相対的にパワーダウンし、多くのユーザーが好んでTVドラマ、韓流、バラェティ等の非映画作品をレンタルするようになりました。

ユーザーがどうして映画を敬遠しTVドラマを好むのか、韓流ドラマがあれほどまでに中高年女性を虜にしたか、については別項でじっくり考証してみたいと思いますが、短時間のワク内にこれでもか!というサスペンスやバイオレンス、あるいはロマンスを詰め込んだTVドラマが現代人の生活のリズムに合っていることは間違いありません。このままですとよほど優れた、面白い映画でないとお客様は手を出さなくなってしまうのでは、と心配しています。結果映画がレンタル・ユーザーから敬遠されてお芝居見物のように、のんびり劇場で楽しむ人だけのためのニッチなエンタテイメントになってしまう可能性だってありそうです。

それに加え、レンタル店の頼りの綱であるTVドラマや韓流等の人気に少し陰りが出てきたことが心配です。TVドラマや韓流が飽きられてお客様のニーズが映画に回帰するのか、一層のレンタル離れを引き起こすのか、ここ1年がその分岐点ではないでしょうか。

【村松 行人】
田辺経営(株)、教育出版(株)を経て現代教育企画設立。
1986年、ビデオショップ経営研究会を主催。
全国550余のビデオレンタル店の経営診断・主導をしている。
衛星放送・スカイパーフェクトTV Eチャンネル番組審議委員長。

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