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CDセル店の現場から
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2009.11 No.308
【著者:行 達也】
『第2回CDショップ大賞への道のり』(1/2)
『この国には過小評価されている音楽が多すぎる!』というスローガンの下、昨年開催されたCDショップ大賞が今年も11月から投票開始となりました。昨年が第1回目だったワケですが、おかげさまで聞こえてくる範囲での評判はなかなか上々で、例えばどこかで大橋トリオの話題になったときも「ああ、CDショップ大賞取った人でしょ?」ってな具合に最初の割にそれなりの認知もあったようで、本当に良かったと思います。レンタルのショップの方にも「CDの存続にセルもレンタルもない!」ってことで多くのご協力をいただきました。ありがとうございました。こういうことは一つ一つの店舗の展開によって成り立つモノで、瞬間的なメディアの露出だけでは、ここまで盛り上がることはなかったと思います。
この第1回の成功を踏まえて、今回は新しい試みに挑戦します。それは地方賞です。全国各地それぞれの地域のみで活躍するアーティストたちの作品を、各地域ごとにショップのバイヤーが集まり、推薦作品を決めるというモノです。つまり全国には流通していないインディーズの作品が大多数になると思われますが、この企画に賛同してくれたバイヤーたちが現在、ブロックごとに協議をしているところです。CDショップのバイヤーだからこそ知り得る地元のアーティストの良さをアピールする点がCDショップ大賞のスローガンに適っていて、非常に良い企画だと思います。ただし、前回の成功が“ある程度の認知がある作品も入っていた”という点を踏まえて、今回の地方賞(まだ仮タイトルですが)は本選とは別の枠で発表します。だって大賞の3作品が全部まったくの無名だったとしたら、個人的には面白いというかむしろそうしたかったぐらいですが、前回の注目度は誇れなかったと思うんです。スローガンを意識しながらも敢えてあれだけ売れたPerfumeが入っていたというのは意義として大きかったんじゃないかと。というワケで今回は地方賞から大賞になることは現時点では、ないんですが、今後の展開として本選に食い込むモノになれば、大賞に深みが増していいものになると思います。
前回の反省として、CDショップ大賞を選び出すことで一般のユーザーに「やっぱり音楽はCD屋でCDとして買わないとなー」と思ってもらうことが一番の目的だったのが、選ぶまでは良かったんだけど着地点まで辿り着ける道筋を作れなかったこと、というのはこのコラムでも吐露したかと思うんですが、実は今回もまだ“だからCDショップに足を運ぶ”というところまで至ってません。これから本気で考えないといけないことだと思います。ただ、この企画って事業じゃなくて、一応NPO的なモノなんですよ。だから個々の店が「はいはい、その企画の展開やっときゃいいんでしょ?」って現場と距離のある本社のトップダウンをとりあえずやっとくか、ぐらいのスタンスだと何も発展しないし、目的に辿り着くことはないと思うんです。「なんだよ、この大賞は!?ぜんぜんわかってないじゃん!でもまあ、多少認知度はあるみたいだからコレはコレで展開しといて、その横にさらに大きくウチの店が選ぶCDショップ大賞じゃー!どうだー!」ってまあ、これぐらいの気骨を見せて欲しいんです。要はこの大賞をうまく利用しつつ、どうやって自分の店に客を引き込むか?結局は各店の工夫がないことには、この大賞がボンヤリとしたものにしか見えないんです。










