2010.05
【著者:高野 雅晴】
ネットでラジオ時代に現実味、
「IPサイマルラジオ」の試験配信が人気に(3/3)
自作アプリがサービス機能を先取り
録音やスマートフォン対応がなぜ求められているといえるのか。それはサービス開始から1ヶ月程度のうちに、録音アプリもスマートフォン向けアプリもユーザの自作アプリが出回り始めたからである。つまり、ユーザが欲しいものをユーザ自身が作ってしまったのである。
ただし、自作アプリは協議会との摩擦を生んでいる場合もある。たとえばスマートフォン向けアプリについてはiPhone用アプリが複数出回った。そのなかには地域制限なく聴取できてしまうアプリもあったことから、サーバへの接続規制をするなどの対策が実行され、一部アプリは使用不能になり、作者はiPhoneアプリのダウンロードサービス「AppStore」から取り下げてしまった。またある録音アプリが特定の番組に対して過大なアクセス集中(ループ状態)を起こしたことから、そのアプリに対するアクセス制限をかけるという事態も起こっている。
従来のラジオとは異なり、インターネットを使ったラジオはユーザ側からのアクセスで成り立つ、つまり原理的に双方向サービスである。サービスに障害が起こったとしても、それはサービスを妨害する意図があったわけではなく、サービスをより楽しく使おうとした結果、起こってしまった事故とも言えるだろう。
本格的な普及までには様々な課題が吹き出す可能性はあるが、注目を集め始めたサイマルラジオ放送はたくましく普及していくだろう。
【高野 雅晴】
(株)ビットメディア 代表取締役社長
http://www.bitmedia.co.jp
デジタル・トレンド 最近のバックナンバー
- パソコンと携帯プレーヤが主流に、オーディオ利用機器は大きく変貌(2010年04月)
- iPad登場、第4のスクリーンをターゲットにしたサービス競争が始まる(2010年03月)
- スマートグリッドはエネルギーのインターネットになるのか(2010年02月)
過去一年分のバックナンバーをご覧頂けます。
バックナンバー アーカイブへ










