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2010.05

【著者:行 達也】

「流通に乗せなくなったレーベルの話」(2/2)

なるほど、CDショップの場合、大型店だと扱ってくれたとしても膨大なアイテムの中からチョイスされる可能性が低い、小型店だとそもそも扱ってくれないということを考えると、そういう方向に行かざるを得ない状況も納得してしまいます。皮肉にも流通に乗せていても、雑貨店での売上の方が高いアイテムもあるそうです。自分のお気に入りの雑貨が置いてある店で、いい感じのBGMが流れていた。そしたらレジの横にそのCDが何気なく販売されていた。実は自分もそうやって買ったことがあります。

よくよく考えてみても雑貨やインテリアはもちろん通販でも買えますが、やはり店頭でモノを見て、実際に手に取って選びたいものです。そうやって選ぶこと自体が楽しかったりします。だから店としての存在価値が高いのです。やはり我々CDショップが学ぶべきはこの“店としての存在価値を高める”という一点に尽きると思います。いろんなタイプの雑貨店が存在して、それがまた成り立っている。このことを受けて、自分達の店もヒットチャートだけに頼らない、人が足を運びたくなる理由がある品揃えにすることがこれからのCDショップに求められるのではないでしょうか?

ちなみに今の自分の店ではCDに頼らないで、逆に雑貨の販売を強化しています。少しずつですが、その成果も出てきました。ご参考までに。

【行 達也】
1968年大阪生まれ。長年勤続したタワーレコードを退職後
2004年東京下北沢にmona records(モナレコード)を開店。
CDショップにカフェ、ライブスペースを併設した小さな音楽総合施設を目指す。
http://www.mona-records.com

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