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レンタルと著作権

第15回 全国名物店員訪問記(2/2)

【著者:行 達也】

-ちなみにハスキーレコードでは全部のCDが試聴できます。新譜であろうが、サンプルがなかろうが、すでに開封してあるのです(笑)。

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なんすかコレ?

「聴いてもらった上で買って欲しいですからね。だからすでに開封してあるモノが嫌だとおっしゃるなら、どうぞ普通のCD屋で買ってくださいって言うんです」

-一見、破天荒な行為にも見えますが、実はリスナーの立場に立った、理にかなった考えだと思うんです。もちろんそこでハスキーさんも聴いた上でキャプションカードを書くんだと思いますが、やはりわかって売るのとわかってないで売るのとはユーザーにとっての信頼度が違います。これは、ある層に向けては抵抗があるかもしれませんが、ハスキーさんはそこも承知の上です。

「万人ウケなんて、ありえないと思うんです。実は“無難に済ませる”ということが一番リスクが高いと思ってます。誰でもやってるってことでしょ?商売は競争ですから他人と同じことやってちゃダメですよ」

-つまり無難に手広く、不確かなグレーゾーンを取り込もうというのではなく“振り切る”ことでターゲットを明確にすることがこれからの時代だということだと思います。もはや「おめぇに食わせる坦々麺はねえ!」の世界ですよ。がんこ職人。かと言って敷居が高いワケでもない。ハスキーさんの一番スゴイと思うのは(無意識だと思いますが)ここらへんの駆け引きのうまさだと思います。例え我の強いお客さんでも、自分のペースに持っていってしまう。

最初は『なんだよ、この店員は』と思っても、気が付いたらまんまとハスキーさんの口車に乗せられて…といってもお客さんに媚を売るワケでもなく、自然に迎合させてしまう。コレはなかなか凡人にできる業ではありません。って見たワケではないのですが、3時間ぐらいお話してわかりました。自分も話をしてて、CD屋って楽しいところだなあって久しぶりに思えたような気がします。

【行 達也】
1968年大阪生まれ。長年勤続したタワーレコードを退職後
2004年東京下北沢にmona records(モナレコード)を開店。
CDショップにカフェ、ライブスペースを併設した小さな音楽総合施設を目指す。
http://www.mona-records.com

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