2010.03
【著者:高野 雅晴】
iPad登場、第4のスクリーンをターゲットにしたサービス競争が始まる(2/2)
第4のスクリーンとしての可能性
2010年2月23日~24日にかけて、毎年恒例のNTTグループの研究開発成果展示会「NTTR&Dフォーラム2010」が開催された。クラウドやホームICTなどのキーワードでさまざまな技術展示が繰り広げられた。そのなかで「セキュアPUSHによる情報配信技術」というタイトルで通信機能を備えるデジタルフォトフレームに向けた情報提供サービスのデモンストレーションが実施されていた。デジタルフォトフレームとは、デジカメで撮った写真をディスプレイに表示する写真立て端末であり、通信機能を備えた端末をすでにソフトバンクやNTTドコモが商品化している。
第4のスクリーン
NTTグループはデジタルフォトフレームを第4のスクリーン(4thScreen)端末と呼んでおり、テレビ、パソコン、携帯電話を補完する家庭内の4番目の端末と捉えている。iPadは、iPhoneと同様、デジカメ写真管理アプリも搭載している。横型にすればまさに通信機能の付いたデジタルフォトフレームにも早変わりする。iPhoneに比べて大きな画面での動画再生も可能になる。
コンテンツ業界はテレビ、パソコン、携帯電話など、続々と登場する端末プラットフォームに向けてコンテンツサービスを展開してきた。いわば3スクリーンをターゲットとしてビジネスを拡大してきた。デジタルフォトフレームやKindle登場を契機とし、さらに「iTunes」というコンテンツ配信サービスと「AppStore」というアプリケーション配信サービスを引っさげて、携帯電話の世界に新しいパラダイムを持ち込んだアップルが、第4のスクリーンのサービス市場確立のために送り出す端末がiPadなのである。iPadの登場により、第4のスクリーンに向けた新しいサービスが続々登場しよう。そうした動きを、PCメーカや家電メーカ、ゲーム会社が放っておくはずはない。競争激化によって、より魅力的な端末やサービスが生み出されることを期待しよう。
【高野 雅晴】
(株)ビットメディア 代表取締役社長
http://www.bitmedia.co.jp
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