2010.06
【著者:村松 行人】
レンタル店生残りへの差別化戦略(5)
より集客力を高めて生き残る(3/3)
集客力アップへのアプローチ
その1
レンタル店の店作りで基本的に大事なのは、当たり前のことですが、お客様の来店目的は「DVDを借りること」です。快適な店舗空間や上質な接客応対も欠かせない大切なことですがそれを求めて来店するわけではありませんそれらはあくまでもプラスαでしかないことはいうまでもありません。だから、
お客様に支持されるレンタル店の絶対条件は「圧倒的な在庫量と品揃え」であり、VHSの時代から「集客数は在庫量に比例する」という法則は今でも変わりません。お客様が「あの店に行けば(話題作以外にも)色々面白そうな作品が山ほどある」「必ず何か面白い作品と出合える」と思うから来店して下さるのです。そしてそれがこれからの複合的なメディア間競合時代にますますレンタル店の最強のストロング・ポイントとして重要度を高めるでしょう。
在庫量と品揃えはそのボリュームと質の両面が問題となりますが「量が質をカバーする」という法則は無視できません。キメ細かく上質な品揃えをアッピールする棚作りやコーナリングも大切ですが来店するお客様に圧倒的な在庫量を見せつけるような演出も大事なことです。
また、ともすると売上不振が続いて思うような仕入が出来なくなっている昨今ですが仕入には無理してでも最大限の投資を惜しまない取組みが欠かせません。
その2
レンタル店作りでもう一つ大切なことはリアル店舗が老若男女全てのお客様に開かれた映像エンタテイメントの窓口であるという認識です。レンタル店のシェアを侵食し始めた競合メディアの大部分は一部の若者層をターゲットとしたものであること、パソコンあるいはインターネット環境を前提としていることはおわかりの通りです、しかし周囲を見渡せばパソコンが苦手とかあまり使はない20、30代の若者だってそう珍しくはありません。40代以前の中高年層なら尚更です。
「様々な客層を想定してレンタル店ならではのバラエティ豊かなジャンル・コーナーを作り、夫々のお薦め作品を提案する」「色々な企画コーナーを作る」「提案棚を作る」「手書きのコメント・カードを添付する」「楽しいカラフルなPOPやボード類、モニタを使った映像展示でムードを盛り上げる」等々、もうすでにどの店で実行している推薦提案型の店作りをより進化させてより楽しく、賑やかに、お客様が楽しめる情報発信力をレベルアップすればよいのです。
低料金戦争への防戦態勢から、夏休み商戦への、またレンタル店の未来へ向けた攻めの態勢へと転換する好機と考えて下さい。
【村松 行人】
田辺経営(株)、教育出版(株)を経て現代教育企画設立。
1986年、ビデオショップ経営研究会を主催。
全国550余のビデオレンタル店の経営診断・主導をしている。
衛星放送・スカイパーフェクトTV Eチャンネル番組審議委員長。
顧客満足度で勝負! 最近のバックナンバー
- レンタル店生残りへの差別化戦略(4)接客力強化でお客様を囲い込む(2010年05月)
- レンタル店生残りへの差別化戦略(3)競合差別化への品揃強化策(2010年04月)
- レンタル店生残りへの差別化戦略(2)新作仕入でどう差別化するか(2010年03月)
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