2010.07
【著者:行 達也】
TwitterとUstreamがもたらすモノ(2/2)
つまりCD屋の店頭でリコメンドされていたバイヤーすなわち第3者による意見、キャプションより、多くのフォロワーを持つTwitterユーザーのつぶやきの方が影響力を持つんじゃないかと。実際、もうすでにそういうものなのかもしれません。これまでも口コミが持つリアリティーというのは多大な影響力を持ってたワケですが、Twitterというツールがこの口コミの速度をものすごい勢いで速めて、範囲を広げているのは紛れも無い事実です。
メーカーからの資料を丸写ししたキャプションカードには何のリアリティーもないんです。そしてこのTwitterと大きく連携して、口コミを体感できるustreamには音楽があふれて、オンデマンドだけで音楽を楽しむことで満足できる人たちにとって、エンターテイメントはココで完結していて、もはやパッケージは無用の長物なのです(もちろん今後も著作隣接権などに関して議論されることになると思いますが)。
つまりTwitterで情報を入手して、ustreamで楽しむ。CD屋が持つ2つの大きな機能を奪われることは、配信に並ぶ脅威だと思います。だからこそ、敵を知り尽くした上で、対策を考えなければいけないのです。“ダウンロードはエコ”っていうイチローのCMがオンエア中止になったからって喜んでてはいけないのです。
というわけで、今後のCD屋の在り方を勝手に模索しようというイベントをウチの店でやることになりました。7月9日の深夜です。現時点でCDショップの店員だけでなく、レコード会社、ミュージシャン、ライター、音楽系WEBニュースのライターなどなど多ジャンルの関係者に参加してもらうことが決まっています。ってこのコラムが掲載される頃にはすでに終わってると思うので残念ですが、次回のここで結果をご報告しようと思います。
【行 達也】
1968年大阪生まれ。長年勤続したタワーレコードを退職後
2004年東京下北沢にmona records(モナレコード)を開店。
CDショップにカフェ、ライブスペースを併設した小さな音楽総合施設を目指す。
http://www.mona-records.com
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