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TALKへ行きたい ~全国名物店員訪問記~

2009.07 No.304

第8回 全国名物店員訪問記(2/2)

【著者:行 達也】

―レコードからCDへ。リアルタイムで、その変遷を売り場で目の当たりにした山田さんが考える現在の不況とは何なんでしょう?

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地元アーティストの応援も熱い!

「それまでテレビを中心とした“お茶の間”だった音楽が、80年代中頃以降、WALKMANの出現でどんどん“個”のモノになっていったことで需要は拡大しました。そしてCDの時代に突入して、利便性も手伝って、そういうハードの変遷から音楽バブルに向かった経緯もあると思います。音楽産業が拡大すると、メーカーだけでなく、我々ショップも売上至上主義になってきて、いいリスナーを育てる売り方をしてこなかったんじゃないか?という自戒があります。それは今でも続いていて、いい音楽を根付かせようというスタンスは出来ていないと思います。だから例えば若い子たちが、日本のあるアーティストを好きになっても、そこからルーツを探ったりしないし、系統立てて聴くという行為に至らない。CDが売れなくなってきたというのは、若い人たちにとって音楽のプライオリティーが下がったということが一番の大きな原因だと思います」

―こちらの店は、ららぽーとというファミリー層向けのショッピングセンターという場所柄、子どもからお年寄りまでさまざまな年齢層に対応して売り場になっています。しかも都市部の大型ショップでも品薄気味のロッククラシックが充実しているのが特徴ですが、果たして回転しているのでしょうか?

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店長イチオシ!奥華子の常設コーナー

「現在、多くのチェーン店でセントラル・バイイング方式が取られていて、売り場の効率化を図るためにデータベースを基にした在庫調整が行われていると思います。でも、店ってデータベースだけで作れるものじゃないと思うんです。僕はずいぶん前からこのあたりに関しては力を入れていて、もちろんすべてが売れているワケではないのですが、長年やることで顧客も付くし、旬じゃないからこその提案も出来るし、受け継がれるべき音楽は大切に売っていきたいと思ってます。売れている音楽だけじゃ、つまらないじゃないですか。そんなことからCDショップ大賞にも参加させてもらってるんです」

山田さんにはインタビューのあと、売り場の紹介だけでなくスタッフの方まで紹介していただきました。そんなところに自分がやってる売り場とスタッフへの信頼みたいなものを感じました。僕は僕でそんな充実したロッククラシックコーナーで山田さんのナビで思わずダスティー・スプリングフィールドのDVD買っちゃいました。

【行 達也】
1968年大阪生まれ。長年勤続したタワーレコードを退職後
2004年東京下北沢にmona records(モナレコード)を開店。
CDショップにカフェ、ライブスペースを併設した小さな音楽総合施設を目指す。
http://www.mona-records.com

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