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2011.01

第24回 全国名物店員訪問記(1/2)

【著者:行 達也】

山野楽器 銀座本店遠藤香織さん

遠藤香織さん

山野楽器 銀座本店
遠藤香織さん


東京都中央区銀座4-5-6
営業時間:10:30-21:00
(火・水)  10:30-20:30
TEL:03-3562-5051(代)
URL:
http://www.yamano-music.co.jp

2011年最初の訪問は泣く子も黙る山野楽器本店です。公示地価が日本一ということでも有名なこの銀座の一等地に店を構えて100余年。老舗中の老舗といえるでしょう。今から10年ほど前に自分がタワーレコードに在籍していた頃、“CD屋といえば外資系”というぐらいタワーレコードやHMVには破竹の勢いがあって、特に都内だとアーティストごとの売れ枚数もこれらの渋谷や新宿の店舗が軒並み1位を取っていました。しかし、竹内まりややドリカムなどいくつかのアイテムでどうしても勝てない店がありました。それが、この山野楽器本店でした。

メーカーの営業さんに「コレうちの店結構売ってるんだから、もうちょっとオマケ付けてよ」って言うと「いや、銀座山野さんの方がアレなんで」って言われてすごすごと引き下がることがよくあったのを覚えてます。そんな永久に届かないライバル店、山野楽器の邦楽担当、遠藤さんのお話を聞いてきました。遠藤さんは勤続10年以上のベテラン。にもかかわらず若くてカワイイので、僕は用もないのによく店に遊びに行くワケですが(笑)、よく考えたら仕事の話はほとんどしてなかったので、いい機会でした。

「10年前と比べたら、やはりフラっと立ち寄って、たまたま買うってことが少なくなったような気がします。メディアでちゃんと紹介されている作品はそれなりに動きますが、独自の展開で、ってなると中途半端な規模だと何も響かない。かなり大掛かりな仕掛けでようやく反応してもらえる感じですね。最近だと藤澤ノリマサとか、かなり最初っから気合の入った展開してましたから、あれぐらいやるとちゃんと店頭から売れていきますけどね。でも、今年は山下達郎のアルバムリリースがなかったのが残念です(笑)」

-そうなんです。タワーの新宿が達郎何百枚とかでギャーギャー言うてるときにこの店、1000枚超えてるんです。1店舗で。銀座だと他にももっと駅の近くにCD屋はあるんですよ。なのに…。やはり同じ商品でも“この店で買う”ってことがあるんですよね。顧客っていうのが。特に銀座という年齢層も高めなゾーンだと、そういう意識を持ったユーザーが特典云々とは違ったところで惹きつける何かがあるんだと思います。

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山野楽器本店

「試聴機の役割は代わってきていると思います。何か新しい音を聴いてもらうためにというよりも、今だとデジタル試聴機(バーコードをかざすとフレーズが聴ける)が重宝されてますね。『あの曲が入ったアルバムが欲しいんだけどタイトルがよくわからないので』っていうパターン。確認のための試聴機ですよね。店頭に買いにいらしているお客様の年齢が上がっているということだと思います。若い人は配信で買うことが多いんじゃないでしょうか?だから、そういう若い人たちに店頭に足を運んでもらうための施策をいつも考えています」

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