2011.01
【著者:行 達也】
2010年悲喜こもごも(1/2)
コレ書いてるのが2010年の超年末なんで、とても明けましてもないし、おめでたくもないんですが、本当に今年はCD業界的にいろいろありましたね。そのほとんどが暗いニュースだったんですが・・・知り合いのショップが閉店に追い込まれたり、中でもHMV渋谷店とYAMAHAの渋谷店の閉店は昨今のCD不況を物語る象徴的な出来事だったと思います。個人的にも暗いニュースが多かったんですが、唯一というか嬉しい話だとウチの店でずーっと応援してたPredawnというアーティストが6月に初の全国流通盤をリリースしたのですが、これがいいカンジに売れまして、ホントにちゃんと応援してきて良かったなあって思いました。
まあ、それは置いておいて、昨年ぐらいから始まったMEG-CD(説明がめんどくさいので、ご存知を前提に進めます)はどうなんでしょう?以前にこのコラムで、この手の商売はナンセンス的な発言をしたと思うんですが、本気で撤回したいと思います!いや、あのときはターゲットがイマイチ見えてなかったのと、配信で存在する楽曲をわざわざ店頭でダウンロードするなんて、っていうのがあったのですが、今回のMEG-CDは軸の作り方がシングル盤というのが素晴らしいです。
これまでCDの復刻といえば、基本的にはアルバムの復刻のことを指すわけでシングルなんてそうなかった。だけど世代によって、シングルの方が思い入れが強いゾーンがあるはずで、このあたりをターゲットにしたラインナップが素晴らしいのです(まだタイトル数少ないですけどね)。おまけにシングルのB面曲はアルバムに入ってないことが多かったから、ちゃんとB面まで聴けるのは、本当に当時のレコードを買いなおしている感覚に近いです。完全にターゲットを40代以上に絞っている点が。
何十年と先のビジョンは見えにくいですが、少なくとも、例えば今の50代にとって欲しい曲は新譜ではなくて、昔のアーティストで、だけどCD屋に行ってもチャートものばっかりでいわゆる歌謡曲なんて、そんなに在庫してない。かといってiPodで音楽を聴いてるワケでもないのでダウンロードしようがない。っていうかそもそもパソコンなんて持ってない。という輩にとって、店頭で曲を選んで、その場でジャケット付きのCD-Rが手に入るのはかなり合理的のような気がします。









