
2011.09
第31回 全国名物店員訪問記(1/2)
【著者:行 達也】
さて、今回も個性的なお店を紹介したいと思います。東京近郊の三鷹という街にある“おんがくのじかん”という何ともかわいい名前のお店です。駅から程近い商店街の地下にこの店がオープンしたのは今から約2年前。オーナーの菊池さんがそれまでの会社勤めで貯めた貯金をすべて費やして作ったそうです。約20坪ほどのスペースにはバーカウンター、ステージ、客席そしてCD売場が狭いながらも実に居心地の良い距離感の中にあります。そう、ここはただのCDショップではなくて、昼は喫茶、夜はバーに、日によってはライヴハウスにもなる不思議なお店なんです。
-お店を出す前までは何をやられてたのですか?
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小さいけど雰囲気のあるステージ。ちゃんとアコースティックピアノもあります。
「普段は会社員として働いてて、週末にレーベル事業を営んでました。まだ9タイトル程度ですが、主にCDのリリースをしてました。リリースもプロモーションもお金がかかるので、そのために働いてたみたいなもんです(笑)。それと並行してWEB通販のみのショップもやってました。そうやってリリースしたり、通販のショップをやってるとだんだんお店を持ちたくなってきたんですよね。で、思い切って脱サラして、始めてしまいました。ちょっと後悔してますけど(笑)。っていうのは、始めてから1年ぐらい経てば、毎日イベントでスケジュールが埋まってるだろうと思ってたんですけど、意外とそうでもないっていうか難しいですね。」
-この飲食とライヴハウスとCD販売をココで全部やるというのは店を出すときに決めてたのですか?
「そうですね。今までやってきたことが繋がると思いました。あと、知らない音楽を知りたいという欲求がすごくあって、それを実現するには場所が必要だと思ったんです。場所さえ用意すれば、今まで知らなかったアーティストやお客さんが来てくれて、そこで新たな発見ができると思ったんです。実際、ココでブッキングされて初めて知る事が出来たアーティストさんも結構います。」
-ライヴをブッキングするにあたって心がけていることは?
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現在、プッシュ中の笹口騒音ハーモニカというグループのCD展開場所。
「通常のブッキングライヴだと、何組か出演する中で、例えば自分が観たいアーティストがそこにいるとしたら、それだけを観に来るじゃないですか?でも、そうじゃなくて目的も何もなくて、ただフラっと立ち寄ってくれるお客さんが来るような興業にしなくては、と思うんですけどね。そこはまだまだ努力が足りないなって思います。まだ、音楽が好きな人にとっての場所でしかなってなくて、もっと地域に根ざした感のある店にしていかなくては、と思いますね。そういった意味では例えば、地元の主婦の音楽サークルの発表会みたいな催しにも使ってもらうこともアリだと思ってます。今は。あと、ライヴの無い日はバー営業してるんですけど、そこに来たお客さんにCDを聴いて(買って)もらって、そこからライヴへの動員に繋げたいなって考えてます」
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