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2017.11

【著者:行 達也】

レジェンドに会ってきた(2/2)

そのインタビューの中で印象的だったのが、お二人が最も精力的に作家活動をされていた1968~1972年頃、数々の名曲を世に出してきたワケですが、確かにヒットはしたし、だからこそ仕事も忙しかったという実感はあったそうですが「よしっ、名曲ができた!」っていう手応えみたいなのはなかったのだそうです。それはあの「翼をください」が出来た時ですら、です。「結果は時間が証明してくれる」ということでしょうか?ただ、ご存じない方に説明しておくと、この頃のお二人の作品というのが本当に脂が乗りに乗りまくっておりまして、バカラック歌謡(勝手に作った造語です。もちろんバート・バカラックテイストの歌謡曲のことです)の中では他の追随を許さない圧倒的なクオリティーだったのです。なので、どれもそうだったことで、逆にどれが突出した名曲か?なんてことがわかりづらかったのかもしれません。象徴的だったのは1972年の紅白歌合戦で森山良子が歌った「美しい星」だと思います。日本のソフトロック史に残る大名曲だと思っていますが、彼女が出産で音楽活動を休止していたにもかかわらず、村井さんに呼び出されて歌ったそうなのですが、東京放送合唱団の分厚いコーラスをバックに、村井さん自身がタクトを振る中で歌う「美しい星」のなんと豪華なことよ!時代のピースフルな雰囲気と歌詞世界は今観ても夢心地にさせてくれます。ちなみに今すぐYouTubeで観れますので「森山良子 美しい星」で、ぜひ検索してみてください。ちなみにこの曲、シングル「さようならの世界」っていう曲のB面なんです。B面の曲を紅白で歌うなんて、ちょっと考えにくくありませんか?それだけ、本人を含めリスナーにも愛されていた曲だったんだと思います。

村井さんは以前、インタビューした時に「日本では、名曲の場合、歌ってた人の名前は残るけど、作った人の名前は残らないんだよね、それが残念」という風に仰ってたのが印象的だったのですが、確かにそうかも、と思う反面、今となっては、この「翼をください」のようにいろんな人が歌い継いでいくことによって、オリジナルがいい意味でボヤけて、コレを作った山上路夫、村井邦彦という名前が代わりに浮き上がってきているような気がします。実は村井さんも、それを狙って(笑)同じ時期に何組もの歌手やグループに同じ歌を歌わせていたようです。実際、この「美しい星」もこの森山良子の他に、赤い鳥、トワ・エ・モワ、天地真理、本田路津子など数多くのアーティストが同時期に歌っています。と、まあこんな話を続けてたらキリがないのでこの辺で。CDぜひ聴いてみてください。

【行 達也】
1968年大阪生まれ。長年勤続したタワーレコードを退職後
2004年東京下北沢にmona records(モナレコード)を開店。
CDショップにカフェ、ライブスペースを併設した小さな音楽総合施設を目指す。
http://www.mona-records.com
現在、某CDショップのレーベル部門にて勤務。

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