2011.11
【著者:行 達也】
ライヴハウスなう(1/2)
今回はライヴハウスのノルマについてお話したいと思います。
自分が今の店を立ち上げた頃に先輩達によく言われたことは「ライヴハウスは潰れないから。ちゃんとやればね。」でした。どんな商売だって収益が確保できるシステムが確立してるからこそ商売として成立するワケですが、その点、ライヴハウスのシステム(当時の景気も大きな要因と思いますが)はノルマ制でやっていれば、どれだけお客さんが入らなくても、アーティスト側が入らなかった不足分を補填するワケですから、ビジネスとしてリスクが低いのです。実際、その当時に潰れたライヴハウスはほとんど無く、潰れてたとしてもその理由は“近隣の住民から騒音に対するクレーム”などといった経営の根幹となる収支以外のことがほとんどでした。
しかし、ノルマ制ってどうなのよっていうのが本音でした。良い音楽をやっててもお客さんが入らないアーティストだってたくさんいるし、そもそも僕が好きな音楽をやってる人たちというのは音楽性そのものがメインストリームから外れているから、集客なんて、そんなにあてにできないし。何よりも自分も音楽を演る側だったりするので(ユメオチというバンドやってます。http://yume-ochi.com/ よろしくです~)どうにも腑に落ちなかったシステムなんです。
で、実際にノルマを取らずにやってみました。そしたらですよ、本当にビックリするぐらいアマチュアのアーティストはお客さん入らないんですよ!もちろん全員がとは言いませんが、ほとんど。だいたい1日のブッキングで4アーティストぐらいを組むのですが、1アーティストにつき3~4人とか。中には0という出演者もいたりしました。だからその日の動員が全体で10人とかザラでした。最初はまあ、ちょっとガマンして徐々に増えてくれればいいさ、ぐらいな感じで大目に見てたんですけど、一向に増える気配もない。だったら集客力のあるバンドを呼べばいいじゃないか、ってなるんですけど、ウチぐらいの小さな店だと、演る側も1回の公演での売上が微々たるものだから、そうそう出てくれはしない。しかもウチのカラーに合って、なおかつ集客力があるバンドとなるとやはり限りがある。集客がいつまでも少なかったら、ウチも経営的にだんだん厳しくなってくる。









