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レンタルと著作権

2011.03

【著者:村松 行人】

低料金市場に生き残れるか
低迷するレンタル市場対策(2)(1/4)

やはりデータよりパッケージ(DVD)でしょう?

「テレビの時代劇が不況にあえいでいる]と先日の新聞に出ていました。「年配層を中心に根強いファンを持つのに放送枠が次々と消える」一方で「復活ののろしを上げようとCS放送が独自の作品を制作」ともあります。(日経2月2日-テレビから斬られた時代劇‐

こうした報道ではいつも映像制作現場の高齢化による専門知識や技術の伝承の困難さが問題となりますが、大の時代劇ファンとして今回の記事でショックだったのはご存知「剣客商売」の主人公秋山小兵衛が暮らす「小兵衛の家」のロケセットが昨年末に取り壊されたということ。苔むす萱ぶき屋根の農家という設定で、天窓からは夕餉の煙が登り、縁先には鶏が遊び、その先に小川が流れている、半世紀も前に忘れられた日本の原風景です。築13年とかで「このコケは二度と出来ない」とは美術監督の西岡善信氏(88歳)。「剣客商売」はCSでは今でもいやというほど再放送が続いています、こちらも時間さえあれば何回でも同じ作品を見てしまうのですが、見たくなるのは冒頭のタイトルバックには必ず、また番組中も度々登場する「小兵衛の家」の佇まいに魅かれるからではないか、と改めて思い知らされました。洋画や邦画TVの二度見なんてまずありえませんから。こうなったらDVDを購入する他ありませんが、いくら時代が進み映像のデータ化や映像配信が普及しても個人でコレクションするならやはり外箱を手に取るだけでも楽しいパッケージでしょう、そう思いませんか?

レンタルでも「鬼平犯科帳」「剣客商売」等人気時代劇TVが隠れた高回転シリーズであることはご存知の通り、お客様の高齢化が進んでいること、また今回の本論にも関連して市場に蔓延する低レンタル料金がTVドラマというジャンルのウェイトを高めつつあること、さらにはこうした報道からもわかる通り、地上波TVでの放映が少なくなればなるほどレンタル市場へのニーズは強まりますから今後もより大切なアイテムであることは間違いありません。

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