2010.03
【著者:高野 雅晴】
iPad登場、第4のスクリーンをターゲットにしたサービス競争が始まる(1/2)
アップルが2010年1月27日にタブレット型の新デバイス「iPad」を発表した。同社はiPadをスマートフォンの「iPhone」とノートパソコンの「MacBook」の中間の製品と位置づけている。米国ではWiFiモデルが3月後半、WiFi+3Gモデルが4月に発売される。価格はメモリ容量(16Gバイト/32Gバイト/64Gバイト)等によって異なり、499ドル~829ドルである。
そのほかの地域では、日本国内を含めてWi-Fi版が3月下旬以降、WiFi+3G版が6~7月に発売される見通しである。
iPadの外形寸法は幅189.7×高さ242.8×厚さ13.4ミリ。9.7インチのマルチタッチに対応した液晶ディスプレイを搭載している。ディスプレイの解像度はXGA(768×1024画素)、重量はWiFiモデルが約680グラム、WiFi+3Gモデルは約730グラムである。本体にはキーボードはないものの、オプションとしてiPadが立てかけられるキーボード付きのDock「iPadKeybordDock」が提供される。
モーションセンサーや照度センサー、マイクとスピーカーを備え、OSはiPhoneOS、無線通信はIEEE802.11a/b/g/nに対応し、Bluetoothは2.1+EDRである。動画再生等の連続動作時間は10時間程度という。
電子書籍端末を脅かす存在に
タブレット型の端末としてはアマゾンの「Kindle」などが先行しているが、iPhoneでその威力を見せつけたマルチタッチディスプレイの優れたユーザインタフェースを備えるiPadは、先行電子書籍端末にとって確実に脅威になるはずである。
国内でもソフトバンクのキャンペーン攻勢により、iPhoneユーザは確実に増えている。iPhoneユーザが増えれば増えるほど、アップルが開拓したマルチタッチのユーザインタフェースに慣れたユーザが拡大することになる。慣れとは恐ろしいもので、マルチタッチディスプレイの操作が当り前になると、ついついタッチパネルに対応していない通常の携帯電話のディスプレイにも、思わず指を触ってしまうことがある。それだけでなく、指を軽く触れるだけでは操作できない従来型のペンタッチディスプレイが歯がゆく思えてしまう。発売当時にはタッチパネルの使い勝手で抜群の完成度だった「ニンテンドーDS」だが、iPhoneを繰り返し操作しているうちに、古い世代の端末に思えてしまう。
筆者を含めてこうしたユーザが確実に増えているなかで、iPadが登場するのである。他の電子書籍端末より、価格が高いなどの課題はあるものの、電子書籍端末として考えても、操作性ではiPadが群を抜いた存在であると言わざるをえない。










