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コラム

2011.02

Vol.146(1/4)

【著者:おすぎ】

「英国王のスピーチ」、「ヒア アフター」、「男たちの挽歌 A BETTER TOMORROW」、「あしたのジョー」

いち押しの秀作「英国王のスピーチ」

新年明けて、この1ヶ月ちょっと、なんと寒かったことか。福岡にマンションを借りて初めての冬。28年も通っていて、冬の日も勿論あったわけですが、週のうち4日ほど暮してみて、東京よりズーッと寒さがきついことを知りました。今年は太陽の日射がほとんど無かったのも、寒さが増したと思った原因かもしれません。日本だけでなく、アメリカ、ヨーロッパ、南半球も異常気象にみまわれているみたいで、いよいよ〝マヤの予言(2012年12月21日地球壊滅)〟が現実味をおびてきた、と思わせてくれます(私は壊滅まではいかないけれど、何か節目ふしめがあると思っています)。

さて、正月映画も興業成績はあがらなかったみたいです。特に洋画は最悪との声も出ました。何しろ、あの〝ハリー・ポッター〟でさえ前作を超えなかったといいますから、洋画離れは本格化したと言っていいでしょう。とはいえ、秀作はあります。

米アカデミー賞に向けてアメリカで去年の暮れまでに公開された作品がどんどん日本で公開を待っています。特にいち押しは「英国王のスピーチ」です。ジョージ5世が亡くなって王位を継承したエドワード8世が〝王冠か恋か〟という一大スキャンダルで1年で王座を去り、王位についたのが次男のジョージでした。

そのジョージは幼い頃から吃音というコンプレックスを抱えていました。厳格な父、ジョージ5世は、人前に出るのを嫌う内気な性格の息子を許さず、様々な式典のスピーチを容赦なく命じた。妻のエリザベス(ヘレナ・ボナム=カーター)は、そんな夫をスピーチ矯正専門家であるライオネルの元へ連れていく。

ストーリーは、このライオネルとジョージの矯正風景を通して、ふたりの人間、そしてふたりの関係が、どう発展していったかを描いたものであります。ジョージを演じるのは「シングルマン」でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたコリン・ファース。吃音者という難しい役を、ものの美事に演じています。そしてスピーチの専門家に扮するのはオーストラリア出身の名優ジェフリー・ラッシュで、型破りな男を、これまた舌をまく演技で見せてくれています。そして妻エリザベスを演じているH・B・カーターも、ティム・バートンの作品で見るような怪演でなく、本来の女優としてのまっとうな容姿で、これも好演しています。今年「ソーシャル・ネットワーク」と並んでの秀作であります。

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