2009.12 No.309
Vol.132(4/4)
【著者:おすぎ】
「2012」、「イングロリアス・バスターズ」、「キャピタリズム/マネーは踊る」、「カールじいさんの空飛ぶ家」、「ジュリー&ジュリア」
見てるだけでも幸福になれる「ジュリー&ジュリア」
メリル・ストリープはアカデミー賞に15回ノミネートされ、2度オスカーを受賞しています。今回の「ジュリー&ジュリア」でも今年度のアカデミー賞には必ずノミネートされること受けあいの素晴しい演技を見せてくれます。ジュリアは1949年、フランスのパリで夫の外交官と一緒に住み、料理のプロになろうと〝ル・コルドン・ブルー〟に通ってアメリカ人のためにフランス料理のレシピ本を出版し、60年代、テレビで料理番組のホステスをして、アメリカ人で知らない者はいないと言われた女性です。もうひとり、ジュリーは2001年に〝9.11〟の後始末を担当した公務員の女性で、暗い毎日をなんとか変えなければいけない、とジュリアのレシピを一年かけて自分で作り、それをブログで発表し話題になった人物。本当に存在した女性ふたり、生きた時代が違うふたりを主人公にして一本の映画にしてしまったのがノーラ・エフロン監督です。ジュリアは背の高い女性で、そのため、メリルのまわりを総て背の低い役者たちを揃えてメリルを大女にみせる、という手を使ったのも笑えて、見てるだけでも幸福になれる映画にしました。
- [1]地球が壊れる様はすさまじい映像「2012」
- [2]タランティーノが天才であることを証明した「イングロリアス・バスターズ」
今年見た最高のドュメンタリー映画「キャピタリズム/マネーは踊る」 - [3]今年見た最高のドュメンタリー映画「キャピタリズム/マネーは踊る」
- [4]大人も子供も楽しめる「カールじいさんの空飛ぶ家」
【おすぎ】
1945年横浜生まれ。デザイナー、歌舞伎座テレビ室制作を経て、映画評論家となる。
ピーコとコンビを組み、「おすぎとピーコ」で「久米宏の土曜ワイド・ラジオ・TOKYO」など
ラジオを中心に活躍。以後、ラジオ、テレビ、講演や映画祭、トークショウ出演の他に、
新聞、雑誌、PR誌などでの映画評論執筆、対談など、多方面で活躍中。
本誌連載コラムを再録した「夢の十三夜日記」(ダイヤモンド社)発売中。
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- 「ヴィヨンの妻/桜桃とタンポポ」、「わたし出すわ」、「沈まぬ太陽」、「風が強く吹いている」(2009年11月)
- 「TAJOMARU」、「カムイ外伝」、「空気人形」(2009年10月)
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