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レンタルと著作権

2009.12 No.309

【著者:高野 雅晴】

電子書籍サービスが急拡大、米国では専用端末競争が過熱(2/2)

クラウド型サービスへの期待

日米でコンテンツの特性は異なるものの、電子書籍の市場は拡大しつつある。そのなかで特徴的なのは、専用の電子書籍端末やパソコン、さらにスマートフォン、携帯電話、ゲーム機といった各種端末がターゲットになっていることである。さらにコンテンツの流通方法も基本的にはネットワークを使った配信モデルを採用している点も共通している。

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電子書籍に対応するさまざまな端末

現状はアマゾンのKindle 2を含めて、電子書籍コンテンツは端末ごとにダウンロードするスタイルである。ただし、Kindle 2とKindle for PC間ではコンテンツを自動的に同期する「Whispersync」機能により、端末を代えても読んでいる途中のページを自動的に引き継ぐことができる。こうした機能がさらに進化するとクラウドコンピューティング型の電子書籍サービスが登場するに違いない。

クラウドコンピューティングとは、コンピュータのプロセサとデータをネットワークの向こう側に置いてサービスを提供するコンピューティング形態のことである。典型的なサービスはGoogleが提供しているWebメール「Gmail」やWebカレンダーの「Googleカレンダー」である。これらのサービスの特徴は、Webにアクセスできる環境にあれば、個人所有のパソコンでなくても、あるいは携帯電話やスマートフォンであっても、情報を閲覧・編集・発信でき、その結果が即座に同期されることである。

クラウドコンピューティング環境が当たり前になると自分で作成したり、メール添付などの方法で受け取ったデジタルドキュメントをネットワーク上のストレージで管理・保管することも当たり前になるはずである。そうなるとその一部として購入した電子書籍を保存する形態も当たり前になろう。端末ダウンロード配信では音楽コンテンツが先行したが、クラウド型のサービスはデータ容量も小さい電子書籍が先行するかもしれない。

コンテンツ配信のクラウド化は、コンテンツビジネスの大きなパラダイム変化である。レンタル業界もウォッチすべきトレンドといえよう。

【高野 雅晴】
(株)ビットメディア 代表取締役社長
http://www.bitmedia.co.jp

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