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2018.4

第78回(2/3)

【著者:行 達也】

―ああ、なるほどね。

「それはいろんな意見が毎年出てくるからなんですけどね。例えば、第8回で大賞に選ばれた星野源って、実はこのCDショップ大賞の中だとSAKEROCKの頃から毎回入賞していて、いよいよソロ作で大賞!っていうストーリーが選考するショップ店員にはあったんですけど、音楽ファンから断片的に見られたときに『いやいや、そんな賞に選ばれなくてもすでに有名じゃん』みたいな感覚があったり、その一方でテレビで役者としての側面でしか、その存在を知らなかった視聴者からは『星野源って音楽やってるの?』っていう見え方もあったりして、見る人によって捉え方もいろいろなんです。だからこそ問題や課題の焦点もボケやすいというか複雑なんですね。」

―そういうことなんですね、だからこそ大賞だったり準大賞で知名度でのバランスを取ることがすごく大事なんですよね。あまりマイナーな作品ばかりだと、そもそも世間から注目されないし、メジャーに偏るとCDショップの店員が選ぶ賞っていう意味合いがなくなるし。だから僕は一番最初に『投票はしてもらうけど、バランス取るために最後は数の操作をしましょうね』って言ったんですよね。そしたら『そんな票を操作するなんて公平じゃない!』とか言い出す人が出てきて、オレにしてみれば別にこのイベントって公平にやることが目的じゃないじゃん(笑)って思ってたんですけど。で、結局普通に投票を集計した結果、見事にメジャーとインディーズがいいバランスになって(大賞が新進気鋭だった相対性理論、準大賞がすでにブレイクしていたPerfume)、操作する必要なくなったね、ってなったんですよね(笑)。ホント無駄な争いだった(笑)。

「でも、そうやっていろいろ意見をぶつけ合ったことは無駄ではなかったと思いますよ。目的意識がハッキリしたという意味でも。今回も大賞は米津玄師で、準大賞が台風クラブとPUNPEEっていう絶妙な結果になったと思います。」

―いや、素晴らしいと思います。

「あと、これも捉え方による違いの一例なんですけど、前回の大賞が宇多田ヒカルだったんですね。で、集計結果を組合内に発表する前に宇多田さんに投票したショップのみなさんの中から任意に実は電話をしたんですよ。『なんで宇多田さんなんですか?ネクストブレイクとうたっているのですが…』って。そしたらショップ店員の人に怒られたんです。我々の世代にとって彼女はミリオンセラーだし、説明不要だけど、若い世代にとって宇多田ヒカルは未知の存在で、しかもこの作品には新しい試みがたくさん反映されていて、本当に素晴らしく、彼女の第2章つまりネクストブレイクに当たるじゃないんですか?って。今年はコレを上回る作品が見当たらないですって言われて、なるほど、そうかと平謝りだったんです。みんなそれぞれ真剣に考えて選んでくれてるんだと実感しましたね。」

―いい話ですね。

「で、思ったのは私は堂々としてて良いのだと。メジャー過ぎるだとかいろいろ言われることも多いけど、ショップ店員のみなさんが忙しい合間を縫ってわざわざ投票してくれてる作品には、それなりのちゃんと深い理由と情熱があるんだと。ちっとも恥ずかしくないんだと。だってショップのみなさんはそこで宇多田ヒカルの作品を買ってるのが新しい世代だっていうことを目の当たりにしてるから、肌感覚でわかるんですよね。」

―ホントにそうですよね。あと偉いなっていうか当たり前なんだろうけど、ちゃんとアルバムを通して聴いてるっていうのがすごい。僕なんかさすがに十年選手とかだとよっぽどのファンじゃない限り聴かないもん。新たな発見があると思ってないから(笑)。

「そう!!そこなんですよ。シングルでヒットしたから選ぶっていうワケでもなく、アルバム単位で選んでるところもこの賞の醍醐味というか、本屋大賞って読者が丸々一冊読む労力をカットしてあげる功績がデカいと思いますが、こうやって音楽も配信含めたシングル中心主義な時代だからこそアルバムとして紹介する上で、この本屋大賞と近いところでの意味があると思ってます。」

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