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2017.4

第73回(3/3)

【著者:行 達也】

―当時は各レコード会社にカッティングの機器はあったんですか?

「はい。ただ、基本的にカッティングの機能は工場の方に帰属していたので、どっちかというと製造工程の一部という認識の方が強かったかもしれません。だから今みたいにカッティングの工程でアーティストやディレクターが立ち会うっていうことはほとんど無かったですよ。だからそういう意味だと大滝詠一さんなんていつも立ち会ってたけど、例外中の例外ですからね(笑)。基本的に当時のレコーディングエンジニアなんてプライドが高かったから『一度、オレが作った音を勝手にいじるな!』っていう感覚は強かったですね。」

―じゃあマスタリングっていう概念はCDが発売されるタイミングで生まれたんですね?

「そうですね、ただすぐにではなくって何年か経ってからなんです。海外で2ミックスの音源を更にブラッシュアップしたいっていう考え方が出てきたんです。海外だと分業っていう意識が強いので、ミックスまでのエンジニアは完了した時点での音が自分の役目なので、極端な話、そのあとどうなろうと知ったこっちゃない。とにかくここまでがオレの仕事!っていう考え方なんです。だからマスタリングっていう作業が成り立って、しかも著名なエンジニアまで出てきたからその地位が確立してきたんです。有名なマスタリング・エンジニアでボブ・ラディックっていう人がいるんですけど曲の途中でリバーブかけちゃったりしてるんですよ(笑)」

―え?マスタリングの作業工程で、ですか?

「そう(笑)彼はやっちゃうんですよ。いやもうプロデューサーがそれで良かったらOKなんですよ。この時点でレコーディング・エンジニアなんてすっかり関係の無い人なんです。だから場合によってはそれぐらいの位置を確保できる仕事とも言えるんです。」

―なるほど、だから日本のアーティストが海外でマスタリングとか昔っからよくやってますもんね。ところでそんな重要な工程でもあるマスタリングなんですが、リスナーから見たとき、その重要性だとかは認識しづらいですよね?っていうか、そもそも何やってるんですか?っていうレベルですよね。

「確かにマスタリングの作業って説明しづらいんです。」

―そう、だから例えばスタジオで実際に音を聴き比べながらだと、ああ、音が良くなった!とか歌が聴こえやすくなった!とかわかることもあるんですが、一般リスナーとしてCDを買って、聴いてみて『うわあ、このマスタリングエンジニアいい仕事してんなー』なんてならないと思うんですよね。実際に音とどう関わってるっていうことが。

というワケで次回「じゃあマスタリングの作業とは?」に続きます。乞うご期待!

【行 達也】
1968年大阪生まれ。長年勤続したタワーレコードを退職後
2004年東京下北沢にmona records(モナレコード)を開店。
CDショップにカフェ、ライブスペースを併設した小さな音楽総合施設を目指す。
http://www.mona-records.com
現在、某CDショップのレーベル部門にて勤務。

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