
2011.02
第25回 全国名物店員訪問記(1/2)
【著者:行 達也】
音楽を売ることを生業としている職種は数あれど、自分が最も憧れていたけど、なれなかったのが中古レコード屋です。何しろ、自分がお客さんとして一番使ってたのが、それというのもあるんですけど、あの店に入った時のワクワク感は他で決して味わうことはできません。なぜ、自分が中古レコード屋に通うようになったか。最初はCD化されていない音源を買うという確固とした目的を持って、行ってました。それでも店によって品ぞろえはバラバラだし、何より探しているレコードは無くて当たり前だったから、それでも壁に飾ってあるラインナップを見て「ここならあるかも!」ってときめいたり、見たことのないレコードを発見したり、と楽しみは尽きません。
そんな中古レコード屋にこそ、今のCD屋がなくしたバイヤー精神があるのでは?と思い、今回はイレギュラーで中古レコードショップを取材してきました。店の名前はsoft tempo records。店はウェブのみで実店舗としてはありませんが、多くのファンを持つ人気ショップのひとつです。このsoft tempo recordsを一人で切り盛りする次田真也さんにお話を伺いました。
-仕入れはどうやってるのですか?
「もちろん買い付けにも行きますが、年に一度程度です。あとは現地のバイヤーとメールのやり取りなどで仕入れてます。粗利は店によってバラバラでしょうが、ウチだとだいたい5~6割ですね。最初はやはり飲食を交えた実店舗での営業を検討してましたが、現状を取り巻く市況を考えるとなかなか難しいところです」
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ストックしてあるレコードです。こうなってると私物なんだか商品なんだか、って感じですよね(笑)。
-自分が最も熱心に通い詰めてた10年前と比較して、明らかに店舗数は減りました。そしてそのほとんどの店はウェブ販売に移行していました(廃業というパターンもありましたけど)。アナログ離れによる売上減で盛り場の家賃が賄えなくなってきたというのもありますが、ターゲット層から考慮すると実はウェブ通販の方が合っているのかもしれません。音楽は大好きだけど、休みの日の渋谷や新宿に行きたくない、店員に「コレ試聴していいですか?」って聞き辛い。といった中年オヤジ層にとってウェブショッピングは格好のツールかもしれません。持って帰らなくていいから、際限なく買っちゃうというリスクも持ち併せてますが(笑)。でもまあ、レコ屋で買った戦利品を帰りに寄った喫茶店でコーヒーをすすりながら一枚一枚眺めるという時間は何事にも代えがたいのですがね、って話逸れました。
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