第14回 全国名物店員訪問記(2/2)
【著者:行 達也】
-確かに今、れいこう堂に置いてるほとんどのCDは都内の大手チェーン店もしくは専門店でなければ無いようなある種マニアックな品揃えかもしれません。ただ、ここで言うマニアックとはアーティストそのものの知名度が低いだけで、やっている音楽は非常にポップで僕も大好きな人たちばかりです。でもそんなCDがこんな田舎(失礼)で果たして売れるんでしょうか?
「もちろんバンバン売れるわけではありません。でも、ライヴをしに来てもらうことで、知らなかった人も注目するし、ライヴを観たらみんな買って行ってくれるんです。今ではライヴの予習で買ってくれる人もいるし」
-コレってスゴクないっすか?ライヴを観てから買うのはわかるんですけど、観る前に買うってことは信恵さんが招聘したアーティストなら良いに決まってるだろうという信頼の元に成り立つことだと思うんです。ま、多少試聴とかしてるでしょうけど。これはなかなか凡人が一朝一夕で成せる業ではありません。いかに地元のユーザーが信恵さんの耳を信用してるかが伺えるエピソードだと思います。
「東京からのアーティストは意外と広島や岡山に行ったついでに寄ってくれるんです。場所も洋らんセンターやカフェや蔵など、それなりにあって、何かいいところないかな?って僕もいろいろ探してるんです。今度も商工会議所の議場を借りてやるんです(笑)」
-信恵さんのすごいところは、好きなアーティストだったら東京だろうが大阪だろうが、とにかく呼ぶ!で、呼んだときにお客さんがちゃんと入るように下準備も自分でやる!この行動力たるや、おじさんなのに(失礼)ホント頭が下がる思いです。これは錚々たるメンツのアーティストがサポートイベントやるのも納得です。
ふと、自分がもし死んでもこれだけのアーティストたちが葬式に来てくれねーだろーなと思ったらちょっと悲しくなりました(泣)。尾道は現在、目抜き通りの商店街ですら半分の店舗がシャッターを下ろしているという景気の悪さだそうですが、それでも信恵さんにはぜひ頑張ってもらって尾道の音楽シーンを素敵なものにしてもらいたいなと思いました。
【行 達也】
1968年大阪生まれ。長年勤続したタワーレコードを退職後
2004年東京下北沢にmona records(モナレコード)を開店。
CDショップにカフェ、ライブスペースを併設した小さな音楽総合施設を目指す。
http://www.mona-records.com
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