2010.02
【著者:高野 雅晴】
スマートグリッドはエネルギーのインターネットになるのか(2/2)
家庭向けサービスが先行する可能性も
毎年1月に米国ラスベガスで開催される世界最大の家電見本市「International Consumer Electronics Show(CES)」。この展示会は、各メーカがその年に注力する新製品やサービスを競い合う場になっている。今年の最大の目玉は、本コラムでも取り上げた3Dテレビだったが、ITを駆使した家庭のエネルギーマネジメントにも注目が集まった。筆者はこのホームエネルギーマネジメント領域で革新する技術やビジネスモデルの登場が、スマートグリッドがインターネットを遙かにしのぐ社会的インパクトを与えるインフラになると考えている。すなわち、情報スーパーハイウエイ、インターネットにおけるブラウザの役割をホームエネルギーマネジメントの領域の技術やサービスが果たすという仮説である。
今年のCESにおいてこの領域で特に目立ったのがControl4社である。同社はホームエネルギーマネジメントとコンテンツ配信を組み合わせたデモを実施した。同社の専用端末を使えば家庭内の照明を制御するだけでなく、ホームサーバ内のコンテンツを視聴したり、Webを閲覧することも可能である。
Control4社のデモンストレーションからもわかるように米国では、エネルギー関係のサービスとコンテンツ系ITサービスの融合が始まりつつある。ベンチャー企業だけでなく、すでにGoogleやマイクロソフトもホームエネルギーマネジメントサービス進出に名乗りを挙げている。この領域のイノベーションによって、スマートグリッドが、エネルギーのインターネットへと飛躍すると筆者は確信している。
【高野 雅晴】
(株)ビットメディア 代表取締役社長
http://www.bitmedia.co.jp
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