2011.08
【著者:村松 行人】
レンタル市場のサバイバル
(4)お客様一人一人のニーズに対応(1/5)
苦しい中の低料金戦争の愚かさに終止符を
7月18日未明、なでしこジャパン世界制覇の快挙に日本中が沸き「頑張ろう!ニッポン」の力強いアシストとなりました。
これと同じ「海の日」を含む3連休から始まったレンタル市場の夏商戦はゲオの旧作・準新作50円キャンペーンというカウンターパンチを食らい厳しいスタートとなってしまいました。
多くの独立系店がなんとか旧作100円への免疫力をつけようと懸命な努力をしているのが現状ですから「50円」に勝てる店はそんなに多くないと思います。まだまだ続くレンタル市場のためにも料金正常化へ向けて待ったなしの対策が急務です。
米国のメジャー・スタジオ各社も「少なくとも2015年まではホーム・エンタテイメントにおけるパッケージ主導は動かないだろう」と考えているようです。映像配信ビジネスが日本よりかなり進んでいる米国の映画産業の見方です。
それどころか、最近の映像端末の多様化とその急速な普及を見ていると映像配信というビジネスの方向性は明らかにポスト・パッケージとは違う目的地へ進んでいます。ダウンロードにせよストリーミングにせよ、映像情報を受信する端末機器がパソコンだけでなく各種ゲーム機をはじめiPadやスマートフォン、各種タブレットetcと多様化したこととも関連して受信するコンテンツも映画やドラマ等だけではなく生活やビジネス、文化、芸術、科学技術と多様化しておりホーム・エンタテイメント映像はone of themつまりその中の一つに過ぎないという状態、映像情報のユビキタス時代が到来しようとしているのです。そうなるとメジャー・スタジオ等のコンテンツ・ホルダーがそこからパッケージに匹敵する収益を期待することは難しい環境になるということです。
映像配信が広範に普及する時代が来てもパッケージ市場は映画産業に不可欠なメディアとして生き続けると考えるべきでしょう。










