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レンタルと著作権
CDセル店の現場から

2009.08 No.305

【著者:千葉 隆弘】

セル店+レンタル店+書店=?(1/3)

早いもので、この業界に入ってから今年で14回目の夏を迎えました――いや、ちょっと待ってよ、その「業界」ってキミ、いったいどの業界のことを指して言っているの?――本当のことを言うと、僕はいまだに、自分の所属する業界のことを他人にうまく説明することができません。なぜなら、僕はいわゆるセル業界のプロパーではないからです。僕が働いているのは複合店と呼ばれる店舗で、しかもセル店とレンタル店と書店という3つの業態をあわせもつショップなのです。

専門店から複合店へ

ところで、本コラム『CDセル店の現場から』は、どのような方々に読んでいただけるのでしょうか。このコラムは日本コンパクトディスク・ビデオレンタル商業組合(CDVJ)の連載記事であり、その中心的な読者層は当然、レンタルに従事されている方々であろうと推測されます。

しかしながら、現在CDVJに加盟している全国約3,500店に及ぶレンタル店のうち、その56%にあたる1,900店舗が、実はCDセル店や書店などとの他業種複合で運営される店舗なのです。これまでのような、どちらかと言うとCDセル店に特有のものとされてきた話題の多くが、今ではレンタル業界の方々に広く受け入れられているのも、そのあたりに理由があるのではないでしょうか。

つまり、かつてはそれぞれ別の業種として存在していたレコード店・レンタル店・書店などの専門小売業が、市場の変化に対応する形で集積し、複合化=総合小売業への進化を遂げた成果として新たに生まれた産業領域、それこそが、僕らの所属する「ホームエンタテインメント産業」なのです。

そして今回、このような時代の移り変わりの中で、僕のような複合店出身の者にも執筆の機会が巡ってきたわけです。

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