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コラム

2010.04

Vol.136(3/3)

【著者:おすぎ】

「第9地区」、「息もできない」、「プレシャス」

〝アカデミー賞助演女優賞〟モニークの名演が圧倒的「プレシャス」

スゴイ女優を見るなら米アカデミー賞助演女優賞を獲った「プレシャス」のモニークでしょう。日本では、その出演作がほとんど未公開のため、馴染みのない女優ですが、この映画で強烈な印象を持つにちがいありません。タイトルの「プレシャス」とは16歳の高校生の女の子の名前。今、2度目の妊娠中。相手は自分の父親。父親は行方不明で、最初の出産は12歳だった。生れた子は女の子。家では母親メアリー(モニーク)から肉体的、精神的な虐待を受けている。と先に書いてしまったが、映画の展開の中で徐々に判ってくることであります。母メアリーがプレシャスのことをどう思っているかは後半、明らかになります。このシーン、あのマライア・キャリーが素っぴんで出演しているのも話題ですが、モニークの息を飲むような名演が圧倒的です。プレシャスを演じるガボレイ・シディベもスゴイけど…。暗い話を少しも、そう見せないリー・ダニエルズ監督も美事であります。

【おすぎ】
1945年横浜生まれ。デザイナー、歌舞伎座テレビ室制作を経て、映画評論家となる。 ピーコとコンビを組み、「おすぎとピーコ」で「久米宏の土曜ワイド・ラジオ・TOKYO」など ラジオを中心に活躍。以後、ラジオ、テレビ、講演や映画祭、トークショウ出演の他に、 新聞、雑誌、PR誌などでの映画評論執筆、対談など、多方面で活躍中。
本誌連載コラムを再録した「夢の十三夜日記」(ダイヤモンド社)発売中。

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