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2010.04

【著者:高野 雅晴】

パソコンと携帯プレーヤが主流に、
オーディオ利用機器は大きく変貌(2/2)

今後のオーディオ機器の姿は?

こうしたアンケート結果を頭に入れた上で、家電量販店のオーディオ機器売り場に目をやると、オーディオ機器そのものも大きく変わらなければならない時期に来ていることが分かる。もちろん、ミニコンポやラジカセもそれなりに陳列されているが、オーディオ機器売り場の主流は携帯型プレーヤであり、据え置き型の機器も携帯型プレーヤを接続することを前提とした「ドック型オーディオ機器」が台頭していることを感じさせる。

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ドック型オーディオの例

この分野でも代表的なメーカはやはり、家電の雄であるソニーとパナソニックだが、それぞれのアプローチ方法は異なっている。ソニーはiPod以外の携帯プレーヤとして唯一対抗できる「ウォークマン」をラインナップしている。そのソニーが据え置き型のシステムステレオ製品のカタログで真っ先にアピールしているのが、「“ウォークマン”ドックコンポ」である。こうしたドック型のオーディオ製品はiPod向けにはさまざまなメーカが製品化しているが、同社が力を入れるウォークマン向けの製品として投入した格好だ。

これに対してパナソニックは、自社ブランドの携帯型プレーヤにはこだわらず、iPod対応で展開する戦略である。ただし、この分野は日本ビクターをはじめ、競合も多い。そこでデジタルフォトフレームの機能を取り込んだ「フォト・オーディオ」という新しいタイプの製品を投入している。さらにいち早くiPhone対応を打ち出し、iPhoneをドッキングしたまま、着信・通話ができるハンズフリー応答機能を備える機種を発売した。

ソニーやパナソニックは、携帯プレーヤの付加価値を高める据え置き型オーディオというジャンル確立を目指しているようにみえる。ただし、現状では、音楽を取り込むためのパソコン、次に音楽を持ち運ぶための携帯プレーヤ、その携帯プレーヤを家庭で楽しむためのドック型オーディオ機器といった流れになり、あくまでドック型機器は脇役にすぎなくなってしまう。

オーディオ機器メーカ、あるにはAV機器メーカとしては、Youtubeを当り前に使うユーザに対して「普段使っている機器」としてパソコンの利便性を上回る新世代オーディオ機器の提案が求められているのではないだろうか。

【高野 雅晴】
(株)ビットメディア 代表取締役社長
http://www.bitmedia.co.jp

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