2010.04
【著者:高野 雅晴】
パソコンと携帯プレーヤが主流に、
オーディオ利用機器は大きく変貌(1/2)
日本オーディオ協会は、2001年から継続して「音楽メディアユーザー実態調査」の結果を公表している。その2009年版が2010年2月末に公開された。2009年版には2008年や2007年にはなかった興味深いアンケート項目が追加されている。それはオーディオ用として「あなたが普段使っている機器はどれですか?」という設問である。
そのトップに掲げられた機器は、「パソコン(CD-R/RWつき)」で57.7%が回答した。第2位が「コンポ型ステレオ(ミニコンポ含む)」で48.2%、続いて「iPod」が23.4%、「iPod以外のデジタル携帯オーディオプレーヤー」が18.5%と続く。ちなみに「音楽プレーヤとしての携帯電話(iPhone除く)」は11.3%、「iPhone」が2.2%だった。iPodからiPhoneまでの合計は55.7%となり、コンポ型ステレオを上回り、パソコンに肉薄する。CDやダウロード音源をパソコンに取り込み、携帯電話を含めた携帯型プレーヤで楽しむユーザ像が浮かび上がる。
今回の調査対象者は12才~69才男女(中学生は親の代理回答)。全国を調査エリアとしてインターネットアンケート調査を実施した。サンプル数は5,024、調査期間は2009年9月2日~7日である。2008年までは東京30km圏を対象とし、エリアサンプリング法(1,200サンプル)により、質問紙による面接留置き自記入式の調査だったが、今回からインターネット調査に変更している。インターネット調査ということで当然、ユーザ層にバイアスがかることが気になるが、総務省の「平成20年通信利用動向調査」によると、インターネットの人口普及率は75%以上に達しており、パソコンの世帯普及率も85%以上であることを考えれば、ほぼ実態を表していると見てよさそうである。
YouTubeの存在感は圧倒的
今回のアンケートでは「この半年間に、音楽を楽しむために利用した商品やサービスは何ですか。」といった設問もある。その第一は動画共有サービスの「YouTube」であり、「テレビ(BS放送含む)」の44.1%、「カラオケBOX」の42.1%、「FMラジオ」の39.6%、「コンサート・ライブなど生演奏」の26.3%を上回っている。また「何から音楽を録音しましたか」という設問に対しては、「自分で買った新品のCD」が52.5%、「有料でレンタルしたCD」が39.4%、「有人・知人から借りたCD」が26.8%と頷ける回答が並んでいるが、第4位に22.8%で「YouTube」が登場する。YouTubeのサイトには標準機能で録音機能はなく、なんらかのソフトを使わないとダウンロードできないが、その壁を突破して録音しているユーザがかなりいることになる。











