2010.04
【著者:千葉 隆弘】
「ジャズ・クラシック販売マニュアル」の活用を!(1/3)
この3月、ユニバーサルミュージック合同会社(以下、ユニバーサル:敬称略)からCDセルショップ向けの小冊子「ジャズ販売マニュアル」「クラシック販売マニュアル」の2誌が同時刊行されました。実を言いますとこのマニュアル、業界関係者の間では以前から待望されていたものです。ユニバーサルを中心に、星光堂・ウイントの両卸会社、そして大手チェーン各社に在籍するバイヤーの方々が一堂に会し、長きに渡る準備期間を経て、ついに今春お披露目となりました。
今回はこの2つの販売マニュアルが発行されるに至った経緯とその活用について、ショップの立場からお話ししたいと思います。
なぜ今、ジャズ・クラシックなのか
この「ジャズ販売マニュアル」「クラシック販売マニュアル」(以下、販売マニュアルと総称)ですが、そもそもジャズとクラシックがなぜ取り上げられたのでしょうか。
このプロジェクトに先立って、ユニバーサルは昨年、全国の40歳から64歳までの音楽ユーザーを対象としたアンケートを実施していました。それによると「現在、一番興味のある音楽ジャンルは何ですか」という質問に対し、最も多かったのがジャズ、次いでクラシックという結果が出ていたそうです。
現在のCDショップ(特にセル専門店)が抱える最も大きなテーマのひとつは「いかにしてオトナ・ユーザーを獲得し、囲い込むか」であると私は感じています。書籍複合店の方々(私もそうです)はすでにお気づきかと思いますが、ここ最近、いわゆる大人世代の読者を対象としたジャズやクラシックの週刊分冊(パートワークまたはファイルブックと呼ばれる雑誌)が相次いで創刊され、書店の店頭を大きく賑わせています。
ユニバーサルの常務執行役員である喜本孝氏の言葉を借りるなら、「本屋さんには来店しているこの客層を、レコード店に足を運ばせていないというのが実情ではある」ものの、「こうしたジャンルは目に留まりさえすれば絶対に買ってくれるはず」なのです。ショップに携わる私たちは、この販売マニュアルを手にした今こそ、オトナ・ユーザーに対して積極的にアプローチすべきです。また同時に「ジャズ・クラシック売場の再強化を図る絶好の機会を得た」と認識すべきなのです。










